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沖縄復帰40年を語る~知念ウシ×高橋哲哉

일본 확대경

by DemosJKlee 2016. 7. 8. 16:15

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沖縄が本土に「復帰」して15日で40年を迎えました。今、沖縄と本土の関係は。

沖縄で「基地は本土に引き取って」と運動しているライターの知念ウシ(ちにん・うしぃ)さんと、国家や平和の意味を問い続ける哲学者の高橋哲哉(たかはし・てつや)さんが語り合います。



復帰と言わないで


―知念さんは「本土復帰」とか「日本への返還」という表現に違和感があるそうですね。

知念

復帰とは「元に戻る」という意味ですよね。でも、もともと沖縄は日本だったのか。日本は戻る先なんだろうか。戻ってもなぜこんなにアンハッピーなのだろう。今も沖縄は本土じゃないし、歴史を振り返れば琉球国でした。適切な言葉はないかと考え、「施政権の日本移管」とか「日本の琉球再併合」と呼んでいます。

高橋

明治政府が琉球を併合した「琉球処分」から敗戦、そして「復帰」までの沖縄の歴史をどうとらえるか。私も、沖縄を植民地化していた日本から敗戦で施政権がアメリカに移り、それがまた日本に移った、あるいはこの地域が再び日本に併合された、という見方をしています。「琉球処分」以来の沖縄の運命は、常に沖縄の人々の意思とは関係なく、日本政府やアメリカ政府が頭越しに決めてきた。その意味では、植民地と言うしかない。

知念

私は自分で「植民地」と言っていますが、いざ日本の人に言われると、ずしーんと悲しくなりました。沖縄の多くの人は植民地だと、差別されていると認めるのは抵抗があると思います。差別する方が問題だとはいえ、そうされることはすごく嫌なことですから。でも最近そう告発する声が沖縄では高まっています。

―でも、多くの日本人は違和感を持つかもしれません。植民地なんて思ったことはないし、差別なんかしていない、沖縄大好き。それなのになぜそんなことを言うのか、言うほうがおかしい、と。

知念

まさに「言うほうがおかしい」という発想が、植民地を持つ側のものではないですか。私は「被害者意識が強い」「被害妄想だ」と批判されることもあります。だけど、言われてびっくりして、なぜって考えるのが対等な人間関係でしょう。相手の立場に立って考えたら、わかって、話が進む。もし沖縄と日本の間がそうだったら、今頃はとっくに解決しているはずなんですが。

高橋

自分たちは本土で息苦しい生活を送っていて、癒されたいときに沖縄に来て、お金を払って癒やされて、帰る。これは文明に疲れたフランス人が旧植民地のベトナムで、植民地的な雰囲気を楽しむというのと似ていますね。

―沖縄の平和運動、反基地運動には県外からも大勢訪れます。

知念

観光客をはじめ、みなさん、いい人ばかりですよね。日本にはこんなにいい人がいっぱいいるのに、なぜ沖縄から基地がなくならないのか、不思議でたまりません。みんな「沖縄が好きだ」って言う。でも、「そんなに沖縄が好きなら基地を持って帰って」と言ったら、黙ってしまう。あるいは怒ったり、逆にお説教したり。

―どんな説教ですか。

知念

「沖縄の人はそんなことを言っちゃいけない」とか。「自分が嫌な基地を本土に押しつけるのか」「同じ日本人なんだから敵対しないで」と言う人もいる。沖縄は平和運動、平和学習をしに来る場所として固定化されているのでしょうか。もしかしたら、基地がある沖縄が面白いのかもしれない。エキゾチックで。

高橋

巨大な基地や軍用機の存在は、それだけで非日常の世界ですからね。日本で見られない、できないことを、離れた沖縄で見たりできたりする。こういう関係性が透けて見えます。

知念

基地を見て、ああこれが沖縄なんだ、自分のところじゃなくて良かった。自分の所に来ないようにまだしっかりここにあるな、って確認するのかもしれない。どこか無意識に。

高橋

(基地を引き取れば)自分たちの利益が脅かされるわけですからね。わかろうとしないのはそのためでしょう。

―高橋さんは福島原発事故の直後、そうした構図を「犠牲のシステム」と書きました。

高橋

ある人々の利益が、別の人々の生活や日常や尊厳などを犠牲にすることで成り立つ、それを「犠牲のシステム」と名付けました。原発はその典型です。
戦争によって無理やり作られた基地と地元の誘致や合意もある原発とは根本が違う。ただ、戦後、沖縄の基地負担の比率は増え、現在は74%です。沖縄の人たちを犠牲にすることによって日米安保は成り立ち、日本は高度成長を達成したわけですから、似ているところはあります。

知念

原発事故の後、沖縄に避難してくる人はたくさんいます。9・11テロの後、沖縄は危険だと観光客の大量キャンセルがあった。今度は安全で癒やされる避難所とされる。いつも外から位置づけられるようで、複雑な気持ちです。

―安全保障の専門家の中には、沖縄に基地があるのは沖縄の安全にとってもいいことだという議論があるようですが。

知念

中国の脅威、ですか。歴史的に中国は一度も琉球を侵略したことがありません。実際に侵略したのは日本とアメリカです。経済的に密接な米中が本当に戦争するとは考えられませんが、もしするなら、狙われるのは嘉手納基地でしょう。米軍がそこから出撃しますからね。中国にはそこを反撃する国際法上の権利がある。基地があるから戦争が来るんです。

高橋

日本のナショナリスト(国家主義者)は「日本は一つだ、統一体だ」と言います。でも今まで話してきたように、本土と沖縄との間にはものすごい不平等がある。ナショナリストたちが本当に「日本は一つ」というのなら、彼らこそが基地問題を正面から受け止めて、植民地状態や差別をただす先頭に立たないとおかしい。

知念

日米安保を求めたのは私たちではありません。私は安保反対ですが、安保がなくなるまで、日本人が基地を引き取って、嫌なら自分でなくしてほしい。

高橋

安保条約も沖縄への基地の集中も、選択したのは日本政府です。日本の有権者の多数がこの状態を容認、支持してきたわけです。だからこの問題は、知念さんが「日本人」と呼ぶ私たち本土の人間の問題です。きょうはそう問われていると受け止めました。

知念

高橋さんも、基地を持って帰ってくださいね。

高橋

それが「日本人」としての責任だと思っています。

(朝日新聞2012.5.15)

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